アジア教育史学会大会
日時:2026年10月10日(土)
会場:早稲田大学国際会議場
受付:9時~@第二会議室(3階) 参加費:1000円・懇親会費:5000円
◆第一会場:第二会議室(3階)
ラウンドテーブル:9時30分~10時20分
東アジアにおける家族と記憶
報告者 林雅音(台湾 中国文化大学)台湾の事例から
新保敦子(早稲田大学) 日本の事例から
万静嫻(早稲田大学) 中国の事例から
本ラウンドテーブルでは、日本・台湾・中国・韓国を対象として、戦争、植民地支配、社会変動などの歴史経験が、家族のなかでどのように記憶され、次世代へと継承されてきたのかを検討する。とりわけ、家族の語りや沈黙、日常生活、家庭教育に着目し、歴史の記憶が価値意識や教育実践として受け継がれる過程を比較する。東アジアの共通性と差異を議論することを通して、家族を歴史と教育をつなぐ場として捉える新たな研究視角を提示したい。
自由研究発表:10時40分~
【司会】:小川唯(明海大学)
・朱奕雷(早稲田大学大学院)
「文化大革命期の差異化された経験が家庭内教育戦略に及ぼす影響――「紅五類」と「黒五類」の知識青年の比較を通して」
・徐佳汝(兵庫県立大学)
「19世紀末から20世紀初頭まで中国の公衆衛生事業における身体・ジェンダー規範―女性医療宣教師の活動に着目して―」
◆第二会場:共同研究室7(4階)
自由研究発表:9時30分~
【司会】:山本一生(東洋大学)
・杉本雄一郎(公益社団法人東京社会福祉士会)
「日本占領下アンダマン諸島における日本語教育の顛末」
・丁振堯(南山大学大学院人間文化研究科)
「清末山東師範学堂における日本語教育研究の課題 ―先行研究と資料整理―」
・バトエワ・アリウナ(ノタック・モンゴル語教室)
「戦後フルンボイルにおけるブリヤート・モンゴル人女性の学校経験――聞き取り資料からみる多言語教育」
・ママトクロヴァ ニルファル(早稲田大学)
「昭和戦前期における女子英学塾卒業生の進路 ―女性の職業分野の拡大に着目して―」
◆定期総会:第二会議室(13時~13時40分)
◆国際シンポジウム「阿部教育史学の検証―東アジア教育史研究の過去・現在・未来―」
日時:2026年10月10日(土)14時~17時
会場:早稲田大学国際会議場第二会議室(3階)
共催:神奈川大学日中関係史研究会
企画趣旨:
国際シンポジウム「阿部教育史学の検証―東アジア教育史研究の過去・現在・未来―」
阿部洋先生は、中国近現代教育史をはじめ、中国人留学生研究、朝鮮教育史、台湾教育史、さらには現代中国教育研究に至るまで、広範な研究領域を切り拓き、日本における東アジア教育史研究の発展に多大な足跡を残された。とりわけ、一国史的な枠組みにとどまることなく、人・知・制度の往還に着目しながら、東アジアを視野に教育の歴史を捉えようとした阿部先生の研究は、現在のトランスナショナルな教育史研究を先取りするものであったといえる。
今日、東アジア教育史研究は大きな広がりを見せている。中国教育史研究は多様な視角から再検討が進められ、留学生研究は国境を越える知の移動に着目する研究へと発展している。また、植民地教育研究や現代中国教育研究においても、新たな課題と方法論が提示されている。こうした研究の展開を踏まえるとき、あらためて阿部先生の研究を現在の研究状況のなかに位置づけ、その学問的意義と可能性を問い直すことには大きな意味がある。
本シンポジウムは、阿部先生を偲び、そのご業績に敬意を表するとともに、「阿部教育史学とは何であったのか」という問いを共有し、その今日的意義と今後の展望について議論することを目的とする。単なる業績の回顧にとどまることなく、現在の教育史研究の視点からその成果を検証し、東アジア教育史研究の新たな可能性を展望したい。
シンポジウムでは、以下の四つの視点から、「阿部教育史学」の射程を検証する。
登壇者:
◆司会:新保敦子(早稲田大学)・今井航(福山大学)
◆報告者:
・高田幸男(明治大学)「民国期教育研究と阿部教育史学」
・孫安石(神奈川大学)「留学生研究からみる阿部教育史学」
・一見真理子(国立教育政策研究所)「現代中国研究への継承―江蘇省調査を手がかりに―」
・山下達也(明治大学)「植民地朝鮮研究からみる阿部教育史学」
◆コメント
・周東怡(台湾師範大学) 台湾・国際的視点から見た阿部教育史学
・山下大喜(山口大学) 阿部教育史学を今後どう発展させるのか―方法論的視点から
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